Sun
11/12
2006
マース・ヒューズ中佐の子犬2
「んじゃ、行ってくっからな」
俺の留守中は、絶対外に一人で出るなよ?
帰る前には、一度電話するから。
「必要な物とかあったら、そん時に言ってくれ。買って帰れるモンは買ってくっから」
そう言って、軍服に袖を通したヒューズの上着の裾をそっと引っ張られて、ヒューズは振り返った。
「ん?どした?」
「……これ」
おずおずと差し出されたのは、新聞紙に包まれた何かで。
内心首を傾げつつも受け取ってみれば、そのほのかな温かみから、どうやら弁当らしいと気付いて吃驚する。
「…まさか、弁当?」
初めて食べた朝食にも感動したけれど(ホントに感動ものの料理の数々だった。特にパンケーキは絶品だった)まさか、弁当まで作ってもらえるなんて、思いもかけないサプライズじゃないかっっ。
などと感動しすぎて半ば呆然としたヒューズの様子に、要らなかったのだと判断したハボックは、慌ててその包みを取り返した。
「ご、ごめんなさいっ、弁当要らなかったっスよねっ、大丈夫です、オレのお昼にすればすむ事だしっっ」
だから気にしないで下さい。
なんて言いながら、顔を真っ赤にして犬耳項垂れさせているハボックに、ヒューズは本気で慌てる。
ここで変な誤解をされては、この弁当を返して貰えなくなると今日一日、地獄のようにへこんでしまう自信がある。
「え?え?ちょっ、ちょっと、待てっっハボックっ」
「大丈夫ですっっ、気にしないで下さいっオレが勝手に作っただけだしっ」
そう言って包みを抱えたまま、奥に走り出そうとしたハボックの小さな体を背後から抱かかえて押さえ込む。
俺の留守中は、絶対外に一人で出るなよ?
帰る前には、一度電話するから。
「必要な物とかあったら、そん時に言ってくれ。買って帰れるモンは買ってくっから」
そう言って、軍服に袖を通したヒューズの上着の裾をそっと引っ張られて、ヒューズは振り返った。
「ん?どした?」
「……これ」
おずおずと差し出されたのは、新聞紙に包まれた何かで。
内心首を傾げつつも受け取ってみれば、そのほのかな温かみから、どうやら弁当らしいと気付いて吃驚する。
「…まさか、弁当?」
初めて食べた朝食にも感動したけれど(ホントに感動ものの料理の数々だった。特にパンケーキは絶品だった)まさか、弁当まで作ってもらえるなんて、思いもかけないサプライズじゃないかっっ。
などと感動しすぎて半ば呆然としたヒューズの様子に、要らなかったのだと判断したハボックは、慌ててその包みを取り返した。
「ご、ごめんなさいっ、弁当要らなかったっスよねっ、大丈夫です、オレのお昼にすればすむ事だしっっ」
だから気にしないで下さい。
なんて言いながら、顔を真っ赤にして犬耳項垂れさせているハボックに、ヒューズは本気で慌てる。
ここで変な誤解をされては、この弁当を返して貰えなくなると今日一日、地獄のようにへこんでしまう自信がある。
「え?え?ちょっ、ちょっと、待てっっハボックっ」
「大丈夫ですっっ、気にしないで下さいっオレが勝手に作っただけだしっ」
そう言って包みを抱えたまま、奥に走り出そうとしたハボックの小さな体を背後から抱かかえて押さえ込む。
by momomame at 22:24 |
小説 : マース・ヒューズ中佐の子犬2 |
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