Wed
12/13
2006
マース・ヒューズ中佐の子犬3
今思い出しても、頭痛のするような表情の上官を無理やりに引き摺って職場へと放り込んでみたものの、ここまでの壊れっぷりだとは思ってもみなかったと、溜息を深く深く零す。
それでも。
ちらりと、先程までイジケていた筈の上司を見れば、既に普段通りの有能さを覗かせていて。
(これで切れ者なんだから、何か理不尽なんだよなー…)
などと思いつつ、そして。
もう一つの悩みの種が視界に入った事に、カールは副官としてだけでなく、マース・ヒューズと言う表面上は非常に気さくで理解のある上官の、これまた非常に解り難い性格の良き理解者として、眉を潜めた。
「…中佐、おはようございます」
シリア・マゴット少尉であった。
一言で言うなら、美しい女性士官だ。
仕事をさせればそこそこに有能で、仕事だけを見れば特に問題のない部下であった。
けれど。
女として、どうしても問題の多い部下で。
常に恋多き女で有名で、しかも軍人としてよりもその女としての比重が非常に大きいと言う欠点があるのだ。
しかも恋に対する情熱が強すぎて。
つまりは、相手を好きだと思ったとたんに仕事も何もかもどうでも良くなる、大変あいたたな女性なのだ。
良く言えば、『情熱的』。
悪く言えば、『色狂い』。
そして、彼女の今の情熱的な視線の先は、困った事にこの色々と問題の多い上官で。
「ああ、マゴット少尉か。おはよ」
それでも。
ちらりと、先程までイジケていた筈の上司を見れば、既に普段通りの有能さを覗かせていて。
(これで切れ者なんだから、何か理不尽なんだよなー…)
などと思いつつ、そして。
もう一つの悩みの種が視界に入った事に、カールは副官としてだけでなく、マース・ヒューズと言う表面上は非常に気さくで理解のある上官の、これまた非常に解り難い性格の良き理解者として、眉を潜めた。
「…中佐、おはようございます」
シリア・マゴット少尉であった。
一言で言うなら、美しい女性士官だ。
仕事をさせればそこそこに有能で、仕事だけを見れば特に問題のない部下であった。
けれど。
女として、どうしても問題の多い部下で。
常に恋多き女で有名で、しかも軍人としてよりもその女としての比重が非常に大きいと言う欠点があるのだ。
しかも恋に対する情熱が強すぎて。
つまりは、相手を好きだと思ったとたんに仕事も何もかもどうでも良くなる、大変あいたたな女性なのだ。
良く言えば、『情熱的』。
悪く言えば、『色狂い』。
そして、彼女の今の情熱的な視線の先は、困った事にこの色々と問題の多い上官で。
「ああ、マゴット少尉か。おはよ」
by momomame at 22:56 |
小説 : マース・ヒューズ中佐の子犬3 |
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