無事に何とか「3」が終わりました。
途中で随分お待たせしてしまったりして、今までになく大変でした(笑)
次は「4」でございます。
しばしお待ち下さい。
もう少しハボックも成長しますし、ラブ度も上がってくる事と思います。ヒューズの危ない度も上がりそうですが(笑)
by momomame at 23:24 |
ひとりごと |
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『で?どう言う事か、説明してもらおうか?』
何時、連絡が行ったのか解らないけれど、今回の事件がながれたらしく、電話の向こうで怒り狂う親友の声は何時になく厳しかった。
「…すまん。ちょっとばかり浮かれてた」
家に可愛い天使が居ると言った言葉を、女が居るのだと思い込んだらしいと事の成り行きを説明して。
素直に謝れば、仕方ないと言うような溜息が聞こえた。
どれだけヒューズが、ハボックを大事に思っていたか知っているだけにそれ以上強くは言わない親友の気持ちに感謝する事しか出来なかった
けれど。
下手をすると今回の件で、ハボックの存在が他にも流れた可能性もあるぞ?
苦虫を噛み潰したような口調に、気を引き締める。
「解ってる。それに関してはちょっとばかし、探りは入れてみた」
けど、今のトコは何処にも漏れてる様子はないと告げれば、親友は今度こそ少しだけ和らいだ口調で言ったのだ。
『お前にとっては大事な想い人だろうが、私にとっても大事な部下だ。……気をつけてやってくれ』
少しだけ、照れたような口調と共に通話は切られて。
唖然とする気持ちと、面映い気持ちを抱いて、ヒューズはそっと受話器を置いた。
そして。
一言だけ呟いた。
「…おいおい、良いのかよ。そんなに大事な部下、俺んトコに置いといて」
俺なんて、どれだけ悪いヤツかお前、知ってるだろうに。
そんな風に思いながら。
切ないような。
けれど、幸せな笑みをその口元に浮かべた。
前途多難だろうけれど、それでもあの青年が傍で笑っていてくれるならもう何でも良いと思えるくらいには愛しくて。
親友も、その副官も。
表だってではないけれど、応援してくれるなら幸せになってやろうじゃないかと頬を緩ませる。
「中佐…?…」
小さな声が、遠慮がちに呼ぶのが聞こえて振り返れば、絆創膏や包帯で痛々しい姿で立つ、小さな子供が一人。
所在無げな様子で立っている。
「…もうちょっと、寝てなきゃダメじゃねえか」
「……はい、でも」
少しだけ困った様子で、けれどおずおずと近付いて来たハボックが、そっとしがみ付いて来るのに驚く。
「…ハボック?」
「中佐も、一緒が良いです」
恥ずかしいのだろう。
消え入りそうな声で言われた言葉に、年甲斐もなく顔が赤くなるのを自覚して、息を飲んだ。
けれど。
ぎゅっと、自分のシャツの裾を掴んだ手や俯いているハボックの耳が赤くなっているのを見て、苦笑する。
『確かに、家にハボックが居る状態でお前に浮かれるなと言うのも酷な話だがな』
良い年をして、二人して何をしているんだろう。
子供の初恋のような。
拙さに。
それでも、幸せを噛み締めた。
by momomame at 23:17 |
小説 : マース・ヒューズ中佐の子犬3 |
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