「4」が終わりました!

 最後ちょっと更新が滞ってしまいました。
 すいません(涙)

 無事にUP出来たので、ちょっと(?)休憩して「5」を書こうと思います。
 いよいよ、美味しく育ってくれましたので…そろそろヒューズの我慢も限界に(笑)近いかと思われます。
 が、子犬シリーズです(*^_^*)お子様使用になる…かもです。
 
 しばらくオフのイベント参加の予定もないですし、今度はコピー本よりも早くUP出来たら良いなぁ…。
 
 6月頃から会社のシステムが変わるとかで、仕事の方がバタバタしそうなんで…ん〜頑張ります!
by momomame  at 22:10 |  ひとりごと |   |   |  page top ↑

マース・ヒューズ中佐の子犬4 

「も、中佐の馬鹿―っ」
「はいはい、だからスマンって」
 あの後、観覧車が地上に着くまでの間、キスと不埒な手に翻弄されまくったハボックは自力で観覧車から降りる事が出来ずに、ヒューズにお姫様だっこで下ろされたのだ。
「もう、二度と中佐と遊園地になんか行きませんからねっ」
 もう恥ずかしいなんてものではなくて。
 降りた瞬間の係員の唖然とした表情は、一生忘れられないんじゃないかと思うくらいにハボックの頭には刻み込まれていて。
 さぞかし驚いただろうと思う。
 もう十四、五にはなるだろう少年が、観覧車から髭面の男にお姫様だっこされて降りて来たのだから。
 係員だけでなく、観覧車の順番待ちをしていた客からも好奇心の漲った眼差しがヒューズにだっこされたハボックに降り注いだのだ。
 あんな屈辱は初めてだと、真っ赤になって怒りまくるハボックに、ヒューズは何の衒いもなく言い切ったのだ。
「だって仕方ないじゃん、嬉しくって仕方ねぇんだもんよ」
 絶対無理だと思ってたのに、両思いになれたんだぜ?
 浮かれるに決まってるだろ。
 その一言で。
 ハボックが真っ赤な顔で押し黙った。
 確かに仕方ないと言えば、言えるのかも知れない。
 自分だって、嬉しかったのだ。
 じゃなかったら、観覧車の中であんな事を許すはずもない。
 でも。
「…悪かったって。そのお詫びと言っちゃなんだが、来週3日程休暇を取って、旅行に連れてってやるよ」
 行き先は、東部の片田舎だ。
「え?」
「向こうに一泊しか出来ねぇけど、…気になってんだろ?」
 親父さんの具合。
「今しか行けないだろ?元に戻ったら、ロイんトコに帰らねぇといけねぇし、な」
 その言葉に。
 ぽかんと、ヒューズの顔を見上げる。
「…好きなヤツの事だから、な」
 照れたような表情で知っていたのだと聞かされ、ハボックは胸が一杯になる。
 ヒューズを好きだと思った自分に、間違いはなかったと幸せを噛み締めた。
 素直に、嬉しいと思う。
 嬉しくて、ころりと涙が零れる。
「…ありがとうございます」
 笑顔のままで、それでも涙を零すハボックに焦った様子でうろたえるヒューズの様子に、ハボックは今度こそ全開の笑みを零した。
 嬉しくて泣けるなんて、初めてだと思いながら。



                             END
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by momomame  at 22:00 |  小説 : マース・ヒューズ中佐の子犬4 |   |   |  page top ↑

マース・ヒューズ中佐の子犬4 

 いくら順調に成長しているとは言え、未だ十四歳程度の躯はヒューズの前では、無力で。
 抵抗らしきものも殆ど出来ずに、膝の上に引き上げられて抱え込まれれば逃げる事なんて不可能で。
「んぅーっ、んーっ」
 口付けられたまま、躯のそこかしこを弄られて悲鳴のような喉声を上げる事しか出来なかった。
 ちょっとした悪戯心の代償としては、ちょっとばかり大きすぎると思いつつ、内心で溜息を零す。
 けれど。
だからと言って、嫌な訳でもなくて。
実際のところ、心のどこかでこんな状況にも関わらず喜んでいる自分が居るのも知っている。
どんなに仕方ないと言うスタンスをとっても、好きなのだ。
この。
切れ者すぎて、どこか捉えどころのないマース・ヒューズと言う人が。
「…なぁ、言ってくれよ」
 けれど。
 その心底自信のなさそうな声音に驚いて眼を開ければ、そこには情けない貌を晒した男の顔があった。
「なあ、言ってくれよ。頼むから」
 でないと、どうして良いのか解らないのだと言う科白に、漸く未だ自分がヒューズに《好き》と言葉を返していない事を思い出す。
(ああ、そう言やまだ言ってなかったなー)
 そう思い、見上げた先にはヒューズの嫌に真剣な眼差しがあった。
 こんな、真剣な表情を今まで見た事があっただろうかと、ちょっと失礼な事を思いつつ、ハボックはちょっとだけ笑ってしまう。
 任務で東部に来ていた時にさえ、見た事のないような真剣な表情に。
 こんな表情を見せている人が、自分との事を冗談で口にした筈がないと素直に思った。
 一体、今までどうしてこんなに悩んでしまっていたのかと思いつつ、ハボックはくたりと力が抜けてしまった躯をヒューズに摺り寄せてその耳元に囁いた。
 別に、煽るつもりなんてなかったのだ。
 ただ。
 少し照れくさくて。
 だから顔を隠すようにして、告白しただけだったのに。
 ヒューズの耳元に顔を寄せて。
「…オレも好き…です」
 囁いた告白は、ヒューズの理性に直撃ものだったらしい。
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by momomame  at 23:07 |  小説 : マース・ヒューズ中佐の子犬4 |   |   |  page top ↑

マース・ヒューズ中佐の子犬4 

「…そんな顔すんなよ。好きって言ったけど…、無理にどうこうしようなんて、考えてないからさ」
 俺、お前に嫌われるの、すげぇ怖いんだわ。
 俺と同じ《好き》じゃなくても良いから。
 嫌いにだけはならないでくれ。
 そう言って苦く笑うのを呆気にとられて、見詰めた。
「…中…佐……?」
 そして。
 漸く、誤解に気付く。
 要するに、お互い怖がっていたのだ。
 その事に笑い出しそうになる。
 いい年をした大人が、二人で何をやっているのかと思う。
 まるで。
 ママゴトのような、恋だ。
 それでも、幸せで。
 少しだけ、悪戯心をおこす。
「…ふーん、同じ《好き》じゃなくて良いんだ?……オレ、キスくらいはするのかな、って思って」
 観覧車に乗るの、OKしたのに。
 そう呟いて、また外を除き見る。
 途端。
 強引なくらいの力で引き寄せられて。
「ちょっ、ちゅうっ……んぅっ」
 観覧車が不自然に揺れてしまうじゃないかと抗議しようとしたのに、唇を塞がれて言葉にもならなかった。
 下手に暴れれば今以上に揺れると頭の隅を掠めて、大人しくヒューズのするに任せれば、好き放題に腔内を嬲られてくたりと全身から力が抜ける。
「……んぅっ、んっ」 
「…キスしても良い《好き》だと思っても…良いのか?」
 こんな風に、触れても良い《好き》なのかと、昨日とはまた違ったTシャツの上から胸を弄られて、全身を震わせた。
「んんっ、やっ…、ちゅ、さ…ココ、外だからっ」
 またも唇を塞がれ、胸の先をシャツの上から弄る手に翻弄されて、身悶える。
 
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by momomame  at 22:47 |  小説 : マース・ヒューズ中佐の子犬4 |   |   |  page top ↑

マース・ヒューズ中佐の子犬4 

 入り口に立っていた係りの人も、恐らく困惑していたと思う。
 家族と言うには、似たところが欠片もない二人だし、カップルと言うには年も離れすぎているし、しかも同性だ。
 さぞ、困った事だろう。
 そう思いながら。
 そっとヒューズの顔を伺い見ても、そんな事は欠片も気にしていないだろう事が窺い知れて、苦笑する事しか出来なかった。
「ハボック、外見てみろよ。観覧車なんて、この風景が醍醐味なんだぜ?」
 そう言って、ハボックを引き寄せるヒューズの腕にされるがままに隣に座る。
 抱き寄せられたままに、ぴったりと胸に頬を寄せればドキドキと少し早い鼓動が聞こえてきて、以外にヒューズ自身も緊張している事が判って、更にハボックはドキドキしてくるのを押さえられなかった。
「へ…ぇ、景色良いですねぇ」
 その光景の素晴らしさに、ハボックはじっと見入った。
 もう直ぐ傍まで、夕闇が迫っていた。
 オレンジ色に何もかもが、染まっている。
 遠くの空を見れば、そこはまだ空の色は青くて。
 空全体が、絶妙なグラデーションを描いている。
 その中に、チラホラと建物から零れる人工の光が瞬いている。
「この時間帯が、一番良いんだよ」
 これからどんどん電気が点きだして、夜には空じゃなく地上に光が溢れてくる。
「…ふーん」
 熱心に下を見詰めるハボックに、普段通りに色々と説明してくれるヒューズに、お門違いと思っても腹立たしさが込み上げてくる。
 やっぱり。
 好きは、違ったのだろうか?
 恋人に対する《好き》ではなくて、友人に対する《好き》だったのだろうか?
「…ハボック」
 何だか泣きたい気分になりながら、景色を睨むようにして見詰めていたハボックはその声に少しだけ不機嫌な表情のまま、振り返った。

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by momomame  at 21:37 |  小説 : マース・ヒューズ中佐の子犬4 |   |   |  page top ↑

マース・ヒューズ中佐の子犬4 

 朝一番で、お弁当を作って。
 はしゃぐヒューズに振り回されるように来た、遊園地だった。
 けれど。
 どうやら自分も、自覚する以上にはしゃいでいたらしい。
 ゴーカートで、ヒューズと競争し。(結局、負けてしまった。どうして、こんなモノまで上手いんだろ、この人)
 メリーゴーランドで白馬の上に二人乗りさせられて、恥ずかしい目にあって。(まさか、子供に囲まれてお姫様だっこ状態にされるとは思いもしなかったっ)
 ジェットコースターに乗せられて、心臓が口から出るかと思うくらいにドキドキさせられた。(あんなモノに金払って乗る人の気がしれない…。アレじゃ、大佐の運転する車と変わりないじゃん)
 そして。
 これが最後の締めだからと、観覧車に二人して乗った。
 観覧車に乗るのなんて家族連れか、カップルくらいだと、来たコトもないハボックでも知っている。
 それだけに。
 観覧車の乗り場で順番を待っている間、顔から火が出るくらいに恥ずかしかった。
 恥ずかしくて。
 そして。
 少しだけ、期待をする。
 ヒューズは、好きだと言ったのだ。
 キスもした。
 けれど。
 それ以上の事は、まだ何もない。
 それが、少しだけ不安だったのだ。
 確かに、今のハボックはそれ以上の事をするのは、色々と問題のある状態で。(つーか、昨日までの段階でそれ以上のコトしてたら、ヒューズがただのショタコンです……。つーか、淫行罪……)
 それでも。
 それ以上のアプローチが何もないから、本心を疑いそうになっていた。
 本当に、そう言う意味の好きで良いのか。
 ヒューズの飄々とした態度は、単純なハボックには簡単に本心を悟らせてくれないから。
 少しばかり、解からなくなっていたのだ。
 この観覧車の密室で、何かを吐露してくれるだろうかと秘かに期待していたのだ。
 だから。
 普通なら恥ずかしくて、拒否するような観覧車に乗るコトも同意したのだ。

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by momomame  at 22:58 |  小説 : マース・ヒューズ中佐の子犬4 |   |   |  page top ↑

マース・ヒューズ中佐の子犬4 

 マーケットからの帰り道。
 ハボックは自分も荷物を持つと言って譲らず、結局妥協案としてパンや比較的軽い物を持って歩いていた。
 けれど。
 ある物体を見つけると、ぼんやりと立ち止まり見詰めた。
 普段からは考えられない程、本当にぼんやりとしていて。
「…ハボック?どうした?」
 少しばかり。
 否。
 ひどく心配になる。
 けれど。
 ヒューズの声に我に返ったハボックは、困ったような顔で笑う。
「ああ、ちょっとアレ見てただけっス」
 そう言って指差した先にあるモノを見たヒューズは、少しだけ困ったような、それでいて懐かしげな視線をそれに向けた。
 子供の為の、施設。
「…ああ、観覧車か」
「ええ、アレって遊園地なんスよね?」
 その声音に、僅かばかりに混じっていた羨望のような色にヒューズは、首を傾げた。
「ああ、セントラルで一番古い遊園地だ。……もう直ぐ閉鎖になるって言ってたな」
「そうなんスか?」
「…施設自体も古くなってるしな。少し離れてるが、もっと良い施設が近くに出来たってのも原因らしい」
 寂しい話だと、思う。
 幼い頃には、ヒューズも楽しませてもらった場所だったのだ。
「ふーん、中佐も行ったコトあるんですか?」
「ああ、この辺で生まれたヤツは大抵一度は行ったコトあるんじゃないかねぇ」
「…へぇ、良いっスね。オレらの田舎には遊園地なんて無かったっスから」
 一度も行ったコトがないと呟くハボックの視線は未だ、観覧車に注がれていて。
 だから。
 ヒューズは言ったのだ。
「…じゃ、行ってみっか?」
「え?」
「明日なら、俺も休暇だしな。よしっ、明日行くぞっ」
「ええっっ?」
 突然のヒューズの宣言に純粋に驚いているハボックの手を引き、歩き出す。
「お前が普段のサイズなら、絶対一緒になんて行けないからな。今のうちに行っとこう」
 まだ明日なら、十四歳前後。
 充分に遊園地に行ってもおかしくはない年齢だった
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by momomame  at 23:13 |  小説 : マース・ヒューズ中佐の子犬4 |   |   |  page top ↑

マース・ヒューズ中佐の子犬4  

「何で。高いヤツのが、美味いだろ?」
「…何でも高けりゃ良いってもんじゃないですっ。値段が安くても料理の仕方で美味しい肉があるんです」
 その言葉に、気が遠くなりながら言えば、肉屋の親父が可笑しそうに笑った。
「そうさ、ボウヤ。良く解かってるなぁ」
どんな食べ方をするかで、肉の部位を変えた方が良いのだと得意げに語る肉屋の親父の言葉に、ヒューズが素直に関心している。
「へぇ、そんなもんかぁ」
そんなヒューズの様子に、内心苦笑しつつハボックは親父にベーコンと薄切りハムをほんの少しだけ注文する。
「あいよ。じゃあ、おまけにソーセージを入れとくから明日の朝、ホットドックでねして食べな」
そう言って、気の良い親父がおまけと言って入れてくれたソーセージに慌てる。
「あっ、おっちゃんっ、ダメだよ、オレが買ったハムより高いじゃん」
そう言えば、肉屋の親父は楽しそうにハボックの頭を撫でて笑った。
「子供がいらん気を使うもんじゃねぇ。おまけ貰ったら素直に喜んでりゃ良いんだよ」
その言葉に、自分がまだ《子供》である事を思い出し、そして困ったような笑みを浮かべて言った。
「…ありがと、おっちゃん」
 そう言って、にこりと笑えばまた親父の大きな掌がハボックの頭を撫でた。
 それは。
 もう忘れてしまうくらいに古い、父の記憶をハボックに呼び覚ました。
(ああ、そう言や、父さん元気にしてっかなー…)
 つい先日、少し体調が悪いのだと母から連絡があったばかりで。
 調度、休暇扱いになっている今なら時間もあるが、いかせん自分がこんな状態なのだ。
 様子を見に行く事も出来ない。
 その瞬間に浮かんだ寂しそうな表情を、浮かべた当の本人だけが気付かず。
 ヒューズは、痛ましいものでも視るような眼差しで、ハボックの少しだけ項垂れた。
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by momomame  at 22:34 |  小説 : マース・ヒューズ中佐の子犬4 |   |   |  page top ↑

マース・ヒューズ中佐の子犬4 

 突然、小さくなって。
 耳や、しっぽまで生えて。
 精神的にぐらぐらになって、ヒューズの所へとやって来た。
 半分は、上官からの命令だった。
 耳やしっぽが生えた時点で、上官の傍に居ればキメラと間違えられる可能性があったのだ。
 ハボックの直属の上官は、東部では知らない者を探す事の方が難しい程に有名な《国家錬金術師》で。
 キメラ研究をしている訳ではないが、錬金術師と言うだけでキメラを連想する者は多いだろうと、上官が自分の信頼する親友にハボックを預けたのだ。
 その親友が、ハボックの事を特別に想っている事も知っていて。
 最初は、ただ驚いたのだ。
 上官の親友であり、情報部の切れ者であるヒューズがまさか自分のような何の取柄もない若造に興味を持つとは思いもしなかったのだ。
 東部に来る度に、良く構われてはいたけれど。
 けれど。
 不思議と、嫌悪感なんてなかった。
 それどころか。
 本音を言えば、嬉しかったのだ。
 このマース・ヒューズと言う男が。
 好きだと言ってくれた事が。
 ひどく、嬉しくて。
 そして。
 とても怖くて。
 まだ、何の気持ちも返せてはいなかった。
「なあ、ハボック。これしようぜ」
 ぼんやりと考えていたハボックの前で、ヒューズは極上肉を注文しかけていたのを慌てて止める。
「…ダメッスよっ、今日は、肉メインじゃないでしょ?」
 サラダに少しトッピングするだけなのに、そんな高い肉はいらないと告げれば、ヒューズは不思議そうに首を傾げたのだ。
「何で。高いヤツのが、美味いだろ?」
「…何でも高けりゃ良いってもんじゃないですっ。値段が安くても料理の仕方で美味しい肉があるんです」

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by momomame  at 01:37 |  小説 : マース・ヒューズ中佐の子犬4 |   |   |  page top ↑

マース・ヒューズ中佐の子犬4 

 元に戻るまで、単純計算で二週間。
 その間、ヒューズのTシャツ等を袖を巻くって着ていれば充分だと思うのだ。
 なのに。
 納得しなかったのだ。
 ヒューズが。

『じゃ、その間ドコも連れてってやれないのか?こんな狭い俺のアパートん中だけで生活すんのか?』

 そう言ったヒューズの寂しそうな貌に、つい絆されてしまったハボックはそれでも新品を買うのだけは止めさせた。
 だから。
 今、ハボックが着ているのはヒューズが今日の朝、近くのフリーマーケットで購入してきたリサイクル品だ。
 これも使い古した感じのする帽子の中に耳を押し込み、尻尾は無理矢理ズボンの中に入れてある。
 少しばかり不恰好ではあったけれど、この年の頃のハボックは華奢すぎるくらいに細かったお陰で、少しくらいの尻尾の膨らみもウエストの辺りに巻いておけば解からない。
 調度ヒューズが手に入れて来たズボンのウエストが大きかったのも幸いだったと安堵する。
 それでも。
 色褪せたブルーのTシャツとズボンは、良い感じに味があって。
(結構、良いんだけどなー。今日一日しか着れないのが勿体無い)
 などと思いつつ、苦く笑う。
  これが成人した後なら、老ける事はあってもそう身長が変わる事はない。(横にサイズが変わる事も、多々あるが)
(これが大人になってからのサイズだったら。有難く買ってもらうんだけどなー)
 などと、内心でも溜息を零した。
 溜息をつきつつも。
 本当は、絶対そんな事の出来ない自分の性格はちゃんと解かっている。  
 買ってくれると解かっていても。
 そんな事の出来ない、融通の利かない自分をちゃんと知っている。
 知っていて。
 だからこその、これはちょっとした他愛無い願望だ。
 何せ、小心者なのだ。
 自分は。
 だから。
 好きなんだと言ってくれたヒューズに、未だに何の答えも返せてはいないのだ。
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by momomame  at 22:40 |  小説 : マース・ヒューズ中佐の子犬4 |   |   |  page top ↑

「4」が始まりました!

 お待たせいたしました!
 マース・ヒューズ中佐の子犬「4」が始まりました。
 ようやく15歳頃まで辿り着きました(笑)
 甘い桃やメロンのように、そろそろ食べ頃でしょうか?(照れっ)

 このシリーズは良い歳をした二人が、不器用な恋をしているのを楽しんで頂きたいと思ってます。
 このままではヒューズが、獣○のショタコン…ただの変態さんになってしまう…(笑)
 さて、「5」はどんな展開にしようかな…最後は決めてるんですが、途中は私も楽しんで書いてます(*^_^*)
by momomame  at 22:29 |  ひとりごと |   |   |  page top ↑

マース・ヒューズ中佐の子犬4

「ハボック、これなんて美味そうじゃねぇ?」
楽しそうに極上肉を指差すヒューズに大げさな程の溜息を零して、ハボックは首を横に振った。
(…ホント、料理できるのと買い物が上手いかどうかって比例してないなー)
 ヒューズは、流石に一人暮らしが長いだけあって料理も掃除洗濯も一通りは自力で出来る。
 ただ。
 だからと言って、買い物まで上手く出来る訳じゃない事をここ数日でハボックは嫌と言う程、学んだ。
 料理をするから食材を買って来てくれと頼めば快く行ってはくれるが、食材はてんでバラバラ。
 肉も魚も、野菜も全部、その時に食べたいと思ったものを買って来るのだ。
 それがどうやって料理するのかは、二の次。
 しかも、全て極上物を買ってしまう。
 高ければ、美味いのだろうと疑ってもいないのだ。
 こう言うところは、流石にハボックの上官と親友なだけはあると、妙な感心をしてしまうくらいに。
(ま、高給取りだからできる事なのだろうけれど。もう少しくらい考えて物を買う事を覚えてほしいんだけどなー)
 昨日だって、ひと悶着あったのだ。
 ハボックの洋服を買おうとしたのだ。
 それを。
 ハボックは、必死で止めたのだ。
 何故なら、その洋服は一度しか袖を通さない事が解かっている。
 現在、ハボックはある理由で子供に逆戻りしているのだ。
 最初は、新生児サイズだった。
 それから。
 一日に、約二歳ずつ成長している。
 今日で、漸く十二歳くらいのサイズまで戻ったのだ。
 その計算でいくと一日で二歳も成長したなら、買った洋服は一日しか着れられない事になる。
 子供の二年間での成長は、恐ろしい程だ。
 かく言うハボック自身、そこそこに長身な部類に入るだけに幼少期の成長は凄まじかったと記憶している。
 特に、十五から十六にかけては、一週間で五センチも伸びた事もあった。(夜中に激痛と共に身体の中からミシミシと音が聞こえた時には、本気で死ぬかと思ったのは今だから笑える昔話だ)
 そんな事情の中で、各年齢に合わせて洋服を買ったら勿体無いだけで。
 だからいらないと言ったハボックは、何も間違ってはいないだろう。
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by momomame  at 22:12 |  小説 : マース・ヒューズ中佐の子犬4 |   |   |  page top ↑

在庫本について

 昨日は失礼致しました(笑)
 
 ■【LOVE STEP】¥600(100g)
 ヒューハボ小説本。A5・P52・フルカラー表紙
 ステップ.1は、「キス」までです(笑)二人の出会いから始まります。

 ■【LOVE STEP 2】¥500(80g)
 ヒューハボ小説本。A5・P44・フルカラー表紙
 ステップ.2は、「…お触り?(笑)」

 ■【LOVE STEP 3】¥600(100g)
 ヒューハボ小説本。A5・P52・フルカラー表紙
 ステップ.3は、「嬉し恥しの、初えっち本」です。

 ちなみに、このシリーズの中のヒューズは独身です。
 切ない恋がヒューハボの醍醐味かもしれませんが、桃果は砂糖が浮いてくるぐらい甘い話が好きなんです。ご堪能下さい(笑)

 本が進むに従って、内容もステップアップしていきます!
 いちお、「5」まで予定していますのでお付き合い下さると嬉しいです。

 この話をブログにアップする予定はありません。
 
by momomame  at 21:31 |  通販のお知らせ |   |   |  page top ↑

既刊は明日表示します。

 すいません。
 手元にない本とかの重さ等がわかりません(涙)
 明日、ちゃんと重さを量ってきます!
 
 コピー本はどうしましょうね…受注生産になっちゃうなぁ〜(笑)
 いずれは一冊に纏めたいのですが…(-_-;)
 
by momomame  at 23:03 |  通販のお知らせ |   |   |  page top ↑

通販をご希望の方は、こちらをご確認下さい!

■当サークルの通販方法は現在、定額無記名小為替を使っての通販のみとなります。

●送料は本の重さを確認し、それをもとに送料表を参考にして計算してください。
●送金から本がお手元に届くまで、最長1〜2週間前後かかります。
※ 万が一1ヶ月を過ぎても本が届かない場合は、メールにて御連絡ください。

☆送料の料金は下記の表を参考にしてください。
※ 500g以上の通販に関しましては、為替500(切手不可)でお申し込み下さい。郵便局エクスパックでの発送となります。
〜100g  〜150g  〜250g  〜500g  500g〜
 ¥140   ¥200  ¥240   ¥390   ¥500
(また、計算には梱包資材その他の重量として+20gを計算に入れてください)

●お送りいただくもの
1.欲しい本のタイトル・冊数・合計金額を書いたもの
(メモ程度のものでもかまいませんが、鉛筆ではなくペンで書いて下さい。個人差などはあります。極たまに、筆圧が低すぎて読めない方がいらっしゃいます(苦笑))
2.宛名カード
(裏には、必ず両面テープを張っておいてください)
3.80円切手を貼った返信用封筒
(基本的には、在庫がなかった場合などの返信の為に送っていただいていますので、通常はお送りする本と共にご返却させていただいております、。次回ペーパーをご希望の方は、その旨も明記していただければ、ペーパー発行時までお預かりします)
4.金額分の定額無記名小為替
(端数の10円単位は切ってで結構ですが出来るだけ、切手ではなく為替で御願いします)
以上、通販方法でした。
何か不明な点やお申し込み先住所などに関しましては、メールフォームよりお問合せください
by momomame  at 22:54 |  通販のお知らせ |   |   |  page top ↑

お待たせ致しました!

 ようやく、通販を受けれる体制が整いました!
 遅すぎや!!って、お怒りになられていらっしゃるかもしれませんが、何をするのも遅いヤツなので…すいません。

 まずは通販専用のメールフォームを設置いたしました。

 感想とか本当は欲しいのですが、メールを処理する時間とか考えますと…会社員の時間は限られているんです(涙)
 通販のお問い合わせの時に、ちょこっと感想を頂けると、踊ってしまうかもしれません(笑)

 送り先の住所は、お手数ですがメールフォームよりお問い合わせ下さい。折り返し連絡させて頂きます。
 なるべく早く返すように致します(ドキドキ…不安)

 なお、申し込みのメールより1ヶ月以上たってのお申し込みには、在庫の保障は致しかねますので…ご了承下さい。
 部数をあまり刷っていないので…(^_^;)
 
by momomame  at 22:49 |  通販のお知らせ |   |   |  page top ↑

出来ました!

 無理かなと思っていたのですが、コピー本間に合いそうです(笑)
 後は、会場で製本するだけです。
 こんな時間に更新なので、見て頂ける方がどれだけいるのかは解りませんが、ご報告(笑)

 イベント後に更新していきます。
 今度は15歳くらいにまで成長〜vv

 ああ!!結局スペースNO.聞き忘れちゃいました〜(>_<)
 ごめんなさい〜
by momomame  at 00:27 |  ひとりごと |   |   |  page top ↑

ありがとうございました!

 3日のSCCで来て下さった皆さん。
 ありがとうございました〜vv(*^_^*)

 持って行った新刊も午前中で完売してしまいまして、ちょっと搬入数が少なかったかなと反省しています。
 でも、委託なんで…あまりたくさんお願いし難いんです。
 大阪にはちょこっと多めに持って行こうと思います。
 
 また嘘吐きになってしまうかもしれないですが(笑)予定では子犬ハボの「4」を出す…つもりです。
 あ、スペースNO.…聞き忘れてる!

 後日、確認して載せますので!!

by momomame  at 11:40 |  ひとりごと |   |   |  page top ↑
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