Fri
05/18
2007
マース・ヒューズ中佐の子犬4
元に戻るまで、単純計算で二週間。
その間、ヒューズのTシャツ等を袖を巻くって着ていれば充分だと思うのだ。
なのに。
納得しなかったのだ。
ヒューズが。
『じゃ、その間ドコも連れてってやれないのか?こんな狭い俺のアパートん中だけで生活すんのか?』
そう言ったヒューズの寂しそうな貌に、つい絆されてしまったハボックはそれでも新品を買うのだけは止めさせた。
だから。
今、ハボックが着ているのはヒューズが今日の朝、近くのフリーマーケットで購入してきたリサイクル品だ。
これも使い古した感じのする帽子の中に耳を押し込み、尻尾は無理矢理ズボンの中に入れてある。
少しばかり不恰好ではあったけれど、この年の頃のハボックは華奢すぎるくらいに細かったお陰で、少しくらいの尻尾の膨らみもウエストの辺りに巻いておけば解からない。
調度ヒューズが手に入れて来たズボンのウエストが大きかったのも幸いだったと安堵する。
それでも。
色褪せたブルーのTシャツとズボンは、良い感じに味があって。
(結構、良いんだけどなー。今日一日しか着れないのが勿体無い)
などと思いつつ、苦く笑う。
これが成人した後なら、老ける事はあってもそう身長が変わる事はない。(横にサイズが変わる事も、多々あるが)
(これが大人になってからのサイズだったら。有難く買ってもらうんだけどなー)
などと、内心でも溜息を零した。
溜息をつきつつも。
本当は、絶対そんな事の出来ない自分の性格はちゃんと解かっている。
買ってくれると解かっていても。
そんな事の出来ない、融通の利かない自分をちゃんと知っている。
知っていて。
だからこその、これはちょっとした他愛無い願望だ。
何せ、小心者なのだ。
自分は。
だから。
好きなんだと言ってくれたヒューズに、未だに何の答えも返せてはいないのだ。
その間、ヒューズのTシャツ等を袖を巻くって着ていれば充分だと思うのだ。
なのに。
納得しなかったのだ。
ヒューズが。
『じゃ、その間ドコも連れてってやれないのか?こんな狭い俺のアパートん中だけで生活すんのか?』
そう言ったヒューズの寂しそうな貌に、つい絆されてしまったハボックはそれでも新品を買うのだけは止めさせた。
だから。
今、ハボックが着ているのはヒューズが今日の朝、近くのフリーマーケットで購入してきたリサイクル品だ。
これも使い古した感じのする帽子の中に耳を押し込み、尻尾は無理矢理ズボンの中に入れてある。
少しばかり不恰好ではあったけれど、この年の頃のハボックは華奢すぎるくらいに細かったお陰で、少しくらいの尻尾の膨らみもウエストの辺りに巻いておけば解からない。
調度ヒューズが手に入れて来たズボンのウエストが大きかったのも幸いだったと安堵する。
それでも。
色褪せたブルーのTシャツとズボンは、良い感じに味があって。
(結構、良いんだけどなー。今日一日しか着れないのが勿体無い)
などと思いつつ、苦く笑う。
これが成人した後なら、老ける事はあってもそう身長が変わる事はない。(横にサイズが変わる事も、多々あるが)
(これが大人になってからのサイズだったら。有難く買ってもらうんだけどなー)
などと、内心でも溜息を零した。
溜息をつきつつも。
本当は、絶対そんな事の出来ない自分の性格はちゃんと解かっている。
買ってくれると解かっていても。
そんな事の出来ない、融通の利かない自分をちゃんと知っている。
知っていて。
だからこその、これはちょっとした他愛無い願望だ。
何せ、小心者なのだ。
自分は。
だから。
好きなんだと言ってくれたヒューズに、未だに何の答えも返せてはいないのだ。
by momomame at 22:40 |
小説 : マース・ヒューズ中佐の子犬4 |
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