マース・ヒューズ中佐の子犬4 

「…そんな顔すんなよ。好きって言ったけど…、無理にどうこうしようなんて、考えてないからさ」
 俺、お前に嫌われるの、すげぇ怖いんだわ。
 俺と同じ《好き》じゃなくても良いから。
 嫌いにだけはならないでくれ。
 そう言って苦く笑うのを呆気にとられて、見詰めた。
「…中…佐……?」
 そして。
 漸く、誤解に気付く。
 要するに、お互い怖がっていたのだ。
 その事に笑い出しそうになる。
 いい年をした大人が、二人で何をやっているのかと思う。
 まるで。
 ママゴトのような、恋だ。
 それでも、幸せで。
 少しだけ、悪戯心をおこす。
「…ふーん、同じ《好き》じゃなくて良いんだ?……オレ、キスくらいはするのかな、って思って」
 観覧車に乗るの、OKしたのに。
 そう呟いて、また外を除き見る。
 途端。
 強引なくらいの力で引き寄せられて。
「ちょっ、ちゅうっ……んぅっ」
 観覧車が不自然に揺れてしまうじゃないかと抗議しようとしたのに、唇を塞がれて言葉にもならなかった。
 下手に暴れれば今以上に揺れると頭の隅を掠めて、大人しくヒューズのするに任せれば、好き放題に腔内を嬲られてくたりと全身から力が抜ける。
「……んぅっ、んっ」 
「…キスしても良い《好き》だと思っても…良いのか?」
 こんな風に、触れても良い《好き》なのかと、昨日とはまた違ったTシャツの上から胸を弄られて、全身を震わせた。
「んんっ、やっ…、ちゅ、さ…ココ、外だからっ」
 またも唇を塞がれ、胸の先をシャツの上から弄る手に翻弄されて、身悶える。
 
テーマ: 鋼の錬金術師 -  ジャンル: アニメ・コミック
by momomame  at 22:47 |  小説 : マース・ヒューズ中佐の子犬4 |   |   |  page top ↑
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