Sat
11/04
2006
マース・ヒューズ中佐の子犬2
少しまだ大きめの黄色いエプロンに半ズボンと言う服装で、ぺたぺたと歩いて来るハボックを薄目を開けて眺めていた。
歩くのに合わせて、ひょこひょこと揺れる金色の綿毛のような髪がヒヨコのようで何とも可愛らしい。
しかし、その愛らしさとは相反した半ズボンから伸びる魅惑的な生足のラインがひどく艶かしくて、心臓が変なリズムを刻むの少しばかり複雑に気分で聞いた。
別段、少女めいた容貌をしている訳でもないのに、ふとした瞬間に酷くヒューズの胸を疼かせるのだ。
ずっと。
感じた事のなかったそんな胸の高鳴りに、一杯一杯の《恋》をしている自分を自覚し、少し前まではそれを肯定する事が出来なくて、足掻いたものだ。
それでも。
忘れる事なんて出来る筈もなく、何度も何度も適当な用事を作っては東部に赴いて、聡い親友にあっさりバレた時に漸く認められたのだ。
自分が。
ジャン・ハボックと言う青年の《恋》をしたと言う事を。
それでも。
告白する事だけは、戸惑われて。
冗談に紛らわせて、告げる事くらいしか出来なかったのだ。
何故なら、ジャン・ハボックはその咥え煙草と多少砕けた喋り方からは想像も付かない程に、あまりに純粋な青年で。
自分では、釣り合う筈がないと思えたのだ。
なのに。
何故だか、親友は応援してくれて。
大事な部下をくれてやる事は出来ないが口説くくらい頑張ってみろ、と言ってくれたのだ。
自分の今までの《悪事》を知っていながら。
決して。
周囲が思う程には、良い人ではなかった自分を知っている筈の親友は、だからこそ本気になれる相手なのならば頑張れと言ってくれたのだ。
その事が、嬉しくて。
でも、自分が今までどんなに所謂《悪い男》であったかを自覚しているだけに、もう一歩を踏み出す事が出来ずにいた。
それが。
今回の東部の事件で、犬耳&尻尾付きの子供となってしまったハボックを預かるなどと言うハプニングで一気にその距離は狭まった。
昨日、自分の元にやって来たハボックはあまりに幼く、そして愛らしく。
動転したヒューズの困惑した態度に、迷惑がられていると勘違いしたハボックが自力で東部まで帰ると言い出して。
それを引き止める為に嬉しくて困っただけだと、破れかぶれで告白までしてしまったのだ。
なのに。
拒絶は、される事がなくて。
現在のヒューズは、都合のいい夢を見ているような状態だった。
昨日、徹夜明けに殆ど気絶するように眠る寸前まで、会いたいと願っていたハボックが。
それが、自分を起こす為にこちらへとやって来る。
夢じゃないかと思うような光景に、ヒューズは未だ眠りの抜けきっていないような顔で一人にやけた笑みを浮かべた。
歩くのに合わせて、ひょこひょこと揺れる金色の綿毛のような髪がヒヨコのようで何とも可愛らしい。
しかし、その愛らしさとは相反した半ズボンから伸びる魅惑的な生足のラインがひどく艶かしくて、心臓が変なリズムを刻むの少しばかり複雑に気分で聞いた。
別段、少女めいた容貌をしている訳でもないのに、ふとした瞬間に酷くヒューズの胸を疼かせるのだ。
ずっと。
感じた事のなかったそんな胸の高鳴りに、一杯一杯の《恋》をしている自分を自覚し、少し前まではそれを肯定する事が出来なくて、足掻いたものだ。
それでも。
忘れる事なんて出来る筈もなく、何度も何度も適当な用事を作っては東部に赴いて、聡い親友にあっさりバレた時に漸く認められたのだ。
自分が。
ジャン・ハボックと言う青年の《恋》をしたと言う事を。
それでも。
告白する事だけは、戸惑われて。
冗談に紛らわせて、告げる事くらいしか出来なかったのだ。
何故なら、ジャン・ハボックはその咥え煙草と多少砕けた喋り方からは想像も付かない程に、あまりに純粋な青年で。
自分では、釣り合う筈がないと思えたのだ。
なのに。
何故だか、親友は応援してくれて。
大事な部下をくれてやる事は出来ないが口説くくらい頑張ってみろ、と言ってくれたのだ。
自分の今までの《悪事》を知っていながら。
決して。
周囲が思う程には、良い人ではなかった自分を知っている筈の親友は、だからこそ本気になれる相手なのならば頑張れと言ってくれたのだ。
その事が、嬉しくて。
でも、自分が今までどんなに所謂《悪い男》であったかを自覚しているだけに、もう一歩を踏み出す事が出来ずにいた。
それが。
今回の東部の事件で、犬耳&尻尾付きの子供となってしまったハボックを預かるなどと言うハプニングで一気にその距離は狭まった。
昨日、自分の元にやって来たハボックはあまりに幼く、そして愛らしく。
動転したヒューズの困惑した態度に、迷惑がられていると勘違いしたハボックが自力で東部まで帰ると言い出して。
それを引き止める為に嬉しくて困っただけだと、破れかぶれで告白までしてしまったのだ。
なのに。
拒絶は、される事がなくて。
現在のヒューズは、都合のいい夢を見ているような状態だった。
昨日、徹夜明けに殆ど気絶するように眠る寸前まで、会いたいと願っていたハボックが。
それが、自分を起こす為にこちらへとやって来る。
夢じゃないかと思うような光景に、ヒューズは未だ眠りの抜けきっていないような顔で一人にやけた笑みを浮かべた。
by momomame at 20:55 |
小説 : マース・ヒューズ中佐の子犬2 |
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